Duduk
紀元前2000年以上前、アルメニア~現アゼルバイジャンに原型が創られ、別名パラパンと言います。
メソポタミア文明の北端で、「葦の・・・」 という意味のこのダブルリード楽器は、その後西へは トルコから ロマによって持ち込まれ、改造(素材の調達から)フランスのシャリュモーという クラリネットの原型~サックス等の木管楽器へと進化し、東へは シルクロードを渡り 現中国南部で 「管子」となり 竹材が使われ後分岐 日本へは、琉球王朝より伝来し 「篳篥」と名を変えました。
元々、「ナイ」という 紀元前4000年位から伝わる 葦の笛の歌口が割れ、修理中に発明されたと 文献で読んだ覚えがあります。
現代の Duduk の完成形は、紀元前1600年に 木材を刳り貫くドリルが発明されてからのようです。
この当時、上部が8穴 下部2穴で 一番下は、本来調律用なのですが 膝で押さえて音を出します。
しかし、当時 この穴は悪魔しか押さえられない・・・「悪魔の穴」と言われていたそうです。
宗教儀式に使われる「ナイ」にも 勿論悪魔の穴があります。
Duduk
管子(上部は7穴)
トルコのDuduk(Mey)上部は7穴
日本の篳篥(ひちりき)上部7穴、悪魔の穴は無い
リード部を「舌」と言う、素材は日本に自生する葦で、サイズが小さいが
構造は まったく同じです。